マウスピース型矯正装置【インビザライン】は、透明で目立たない 取り外し可能な装置を使った矯正治療です。
※インビザラインは薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
少しずつ歯を動かして歯を並べる3Dのシミュレーションを作製し、その3Dデータを元に3Dプリント技術でアライナーを製作します。 オリジナルGIF動画
マウスピース型矯正装置(商品名:インビザライン)は、米国のアライン・テクノロジー社で1997年に開発され、現在 全世界広く普及してきた矯正装置です。
この治療法は、患者さんの歯型を3Dデジタルデータ化したものを、コンピューター上で少しずつ(約0.25mm)動かして、歯ならびの治療過程の3Dシミュレーションを製作します。
右の動画はその治療過程のシミュレーションです。
治療のステップ数は、患者さんの症状によって変わりますが、平均で36〜48ステップのシミュレーションが作られます。
この治療過程の3Dシミュレーションは、担当医の入念なチェックと修正を受けた後に、3Dプリント技術を用いて、各ステップ毎のマウスピース型の矯正装置(アライナー)が製作されます。
こうして作られたアライナーを、1日20時間以上装着し、10〜14日毎に新しいステップのアライナーに交換しながら使っていくことで、歯を除々に移動させていきます。
●マウスピース型矯正装置【インビザライン】の最大のメリットは、透明で目立たないことです。
●金属のワイヤーを使った典型的な矯正装置と比較し、装置が透明なので、周囲の人にも気づかれずに歯ならびを治す事ができます。
マウスピース型矯正装置【インビザライン】は、簡単に取り外しが可能なマウスピース型の装置です。食事の時は装置を外して好きな物を思い切り食べられますし、食後の歯みがきも楽です。
マウスピース型矯正装置【インビザライン】の治療は、金属のワイヤーを使った矯正治療と比べて痛みの少ない治療です。
マウスピース型矯正装置【インビザライン】の装置は取り外しが可能ですので、普段と同じ食事を楽しむことができます。
素材は柔らかいプライスティックなので、金属アレルギーの人でも治療可能です。
●装置を1日20時間以上使わないと、計画通りに歯が動かず、治療がうまくいきません。
●患者さん自身が装置を20時間以上使うことが、治療成功のための重要なカギとなります。
●マウスピース型矯正装置【インビザライン】の治療は、患者さんの協力と自己管理がとても重要な治療になります。
●何かしらの原因で、歯が予定通りに動かなくなる場合があります。
●その場合は、再度アライナーを再製作することがあります。
●また、マウスピース型矯正装置【インビザライン】での治療が困難な状況となった場合は、従来のマルチブラケット装置を使った通常の矯正治療による治療に切り替えることになります。
●この様な状況で、装置の再製作や装置の変更があった場合の治療費の追加はありません。
●患者さんの歯ならびの状態によっては、マウスピース型矯正装置【インビザライン】の治療が適さない場合があります。
●マウスピース型矯正装置【インビザライン】の治療が行えそうな場合は、初診相談時にお話しをします。
●この治療法で治療を行うかどうかの最終決定は、検査後の診断時にお伝えします。
●この治療法での治療が難しい症状の場合は、原則的に従来のワイヤーを使った装置(マルチブラケット装置)をお勧めします。
•簡単な診査をおこない、現在の症状やその原因、治療法、装置、費用などを説明します。
•次の検査を希望される場合は検査の予約を取って頂きます。
•検査項目は、レントゲン・歯型をとる・口の中の写真・顔の写真等です。
検査後 検査資料を精密に分析して、治療計画をたてます。
マウスピース型矯正装置の治療が可能かどうか検討します。
•検査資料を見ながら症状を説明し、患者さんに最適な治療計画を説明します。
•マウスピース型矯正装置の治療が可能かどうかのお話しをします。
•治療期間、治療費などについて具体的に説明をさせて頂きます。
•治療の開始前に歯みがき指導をします。
•アライナーを作るために、口の中を3Dスキャニングをします。
•スキャニングしたデータを米国のアライン社に送り、アライナーを発注します。
•歯を抜いて治す必要がある場合は、抜歯の依頼状をお渡しします。
治療費の支払いを開始して頂きます
•米国アライン社は、歯型の3Dデータから、歯ならびの治療の3Dシミュレーションを製作します。
•出来上がった治療のシミュレーションは、担当医が入念にチェックし、修正を行った上で完成させます。
•完成したシミュレーションから、全治療ステップ(平均で36~48セット)のアライナーが作られます。
•アライナーのセットが、アライン社から医院に配送されます。
•米国のアライン社からアライナーのセットが届きます。
•アライナーの使い方や注意事項などを説明し、取り外しの仕方を練習します。
•1ヶ月分(2〜3ステージ分の)アライナーをお渡しします。
•アライナーは 1日20時間以上使用して下さい。
•次回の受診は約1ヶ月後です。
•10〜14日毎に次のステージの新しいアライナーに交換していきます。
•受診の際に、歯の移動状態をチェックし、必要な処置や指導を行います。
•問題が無ければ次のステージのアライナーを2ステージ分お渡しします。
•通院間隔は約1ヶ月毎です。
•治療期間は、およそ2〜3年程度です。
•途中、必要があればアライナーを再製作します。状況によっては治療方針を変更します。
•全てのアライナーの装着が終わったら治療終了です。
•アライナーの治療が終わったら、歯ならびの後戻りを防止する保定を開始しします。
•後戻り防止ための装置(保定装置=リテーナー)を使います。
•保定の期間は患者さんにより異なりますが、約2〜3年程度が目安です。保定装置は長く使った方が戻りも少なくすみます。
•以降の通院間隔は、保定装置が入った直後は約1ヶ月後。その後は徐々に通院間隔を延ばしていきます。(3ヶ月後→4ヶ月後→6ヶ月後→6ヶ月後…以降6ヶ月毎)
マウスピース型矯正装置【インビザライン】の適応症例については、日本矯正歯科学会より以下の指針が発表されています。
【推奨される症例】
1)非抜歯症例で、以下の要件を満たす症例
・軽度の空隙を有する症例
・軽度の叢生で歯列の拡大により咬合の改善が見込まれる症例
・大きな歯の移動を伴わない症例
2)矯正治療終了後の後戻りの改善症例
3)抜歯症例であっても歯の移動量が少なく、かつ傾斜移動のみで改善が見込まれる症例
4)金属アレルギーを有する症例
【推奨されない症例】
1)抜歯症例
・犬歯が遠心傾斜している症例
・前歯部が大きく舌側傾斜している症例
・歯の大きな移動を必要とする症例
・大きな回転、圧下・挺出を必要とする症例
・患者の協力度が低い症例
2)乳歯列期、混合歯列期で顎骨の成長発育や歯の萌出の正確な予測が困難な症例
3)骨格性の不正を有する症例