矯正治療について

歯を抜かない矯正治療

患者さんにとって、永久歯を抜かずに歯並びを治したいという願いは、当然のことではないでしょうか。
この、歯を抜かないで歯並びを治したいという願いは、私たち矯正歯科医にとっても同じです。
出来ることならば、なんとか歯を抜かないで綺麗に治して、患者さんに喜んでもらいたいのです。
しかし、現状は抜かなければならない状況もあるのです。
皆さまには、そのことをどうかご理解頂きたいと思います。
歯を抜かない治療について
歯を抜かないで治療をする方法は様々ありますが、基本的には以下の様な手法を用いて治療します。
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歯列を側方や前方に広げる
叢生(デコボコ)・反対咬合の上顎などの場合
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奥歯を後ろに移動する
叢生(デコボコ)・上顎前突(出っ歯)の上顎などの場合
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下顎の前方への成長を促す
上顎前突(出っ歯)などの場合
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その他
しかし上記の方法で歯を抜かない治療をした場合、以下のような問題が起こる可能性があります 。※1
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治療後に後戻りしやすい。
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口元が元の状態より、でっぱり気味で仕上がってしまう。
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後から生えてきた歯が異常な方向に生える可能性がまれにある。
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歯を支える骨(歯槽骨)にダメージを与えてしまう事がある。
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咬み合わせの仕上がりに問題が残る事がある。
(上記の様な問題が必ず起こるという事ではありません)