歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療 は、アンカースクリュー(ネジ)を顎の骨に植え込み、それを固定源として歯を移動していく新しい治療法です。現在この治療法は、世界的に普及が進んでいます。
従来からある通常の矯正治療は、装置を付けた歯どうしを引っ張ったり押したりして歯を動かしていきます。しかしこの方法では、動かしたくない歯にまで矯正力が加わるため、歯が望まない方向に動くことがありました。
歯科矯正用アンカースクリューを用いると、骨に固定されたアンカースクリューにも矯正力を負担させる事が可能となるため、より理想的に歯に矯正力を加えることができる様になりました。
この方法を用いることで、今まででは難しいとされていた歯の動きが可能となり、対応できる症例の幅がさらに広がりました。
また、このアンカースクリューの材質は、人工関節、人工歯根にも使われるチタン合金製で、とても安全性の高い材料を用いています。
「アンカースクリュー(インプラント)を歯茎に埋め込む」というと、不安に思われる患者さんも多いかと思いますが、 ここでは、皆様のそんな不安や治療で使われる装置などについてご紹介していきます。
アンカースクリューを植え込んだあとは、通常2~3週から1ヶ月様子を見てから、矯正治療に使います。(すぐ使うこともあります)