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矯正治療について矯正治療について

歯を抜かない矯正治療

患者さんにとって、永久歯を抜かずに歯並びを治したいという願いは、当然のことではないでしょうか。

この歯を抜かないで歯並びを治したいという願いは、私たち矯正歯科医にとっても同じです。
出来ることならば、なんとか歯を抜かないで綺麗に治して、患者さんに喜んでもらいたいのです。

しかし、現状は抜かなければならない状況もあるのです。
皆さまには、そのことをどうかご理解頂きたいと思います。

歯を抜かないで治療をする方法は様々ありますが、基本的には以下の様な手法を用いて治療します。

  • 1歯列を側方や前方に広げる:叢生(デコボコ)・反対咬合の上顎などの場合
  • 2奥歯を後ろに移動する:叢生(デコボコ)・上顎前突(出っ歯)の上顎などの場合
  • 3下顎の前方への成長を促す:上顎前突(出っ歯)などの場合
  • 4その他

しかし上記の方法で歯を抜かない治療をした場合、以下のような問題が起こる可能性があります 。※1

  • 1治療後に後戻りしやすい。
  • 2口元が元の状態より、でっぱり気味で仕上がってしまう。
  • 3後から生えてきた歯が異常な方向に生える可能性がまれにある。
  • 4歯を支える骨(歯槽骨)にダメージを与えてしまう事がある。
  • 5咬み合わせの仕上がりに問題が残る事がある。

(上記の様な問題が必ず起こるという事ではありません)

歯を抜かない治療によって起こるこの様な問題は、矯正歯科の専門家なら誰でも知っていることであり、また学会などでも百年も前から指摘されている事実です。※2
歯を抜かない治療は、患者さんにとって とても魅力的な治療法である一方で、この様な問題が起こるリスクがある治療なのです。

ありしま矯正歯科では、歯を抜かない治療も患者さんの症状を詳細に検討し熟慮した上で行っています。ですが、あまり無理はしない方針です。無理に歯を抜かずに行った治療は、長期的な視点で考えれば患者さんの利益にならなこともあるリスクの高い治療であると考えるからです。

治療方法を検討する上で、歯を抜くか抜かないかに関しては、患者さんの症状を詳細に分析した上で、慎重に診断して決めるべきものだと思います。患者さんが抜かない治療を望むからという理由だけで、抜かない治療を短絡的に選択することは、けっして患者さんのためにはならないとありしま矯正歯科では考えているのです。

※1 歯を抜かない治療の全てに、その様な問題が起こるわけではありません。
   この様なリスクが高まるとご理解下さい。
※2 今から約百年前の1911年。アメリカ矯正歯科学会雑誌上で歯を抜かない矯正治療に関する論争が
   始めて起こっています。(Extraction debate in 1911)

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